今年の夏も本当に暑いですね!連日35℃を超える猛暑が続き、夏バテや熱中症は、皆様の体にとって大敵です。しかし、「暑いからなるもの」と簡単に考えていらっしゃいませんでしょうか?実は、熱中症には意外な原因があります。本日は、熱中症の本当の原因と、普段からできる効果的な対策、そしてもしもの時の応急処置について解説させていただきます。
熱中症の本当の原因は「四毒」かも?!
熱中症は、単に「暑いから」なる病気だけではないのです。実は、普段の食生活にある「四毒(よんどく)」と呼ばれるものが大きく関係していると言われています。
この「四毒」とは、具体的に次の4つの食品のことです:
- 植物性の油(サラダ油、コーン油、オリーブオイルなど)
- 小麦粉(パン、麺類、お菓子など)
- 乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズ、アイスクリームなど)
- 砂糖(お菓子、清涼飲料水など)
なぜこれらが熱中症の原因になるのでしょうか?特に植物性の油が問題です。植物性の油を摂りすぎると、体内で「アルデヒド(4HNE)」という物質が作られます。これは、神経を覆っている膜を溶かしてしまうことがあるのです。人間の体温調節は神経によってコントロールされているため、神経が傷つくと、暑いのに汗をかけなくなったり、体温をうまく下げられなくなったりするのです。これが熱中症につながると考えられています。普段からこれらの「四毒」を摂取している人は、熱中症になりやすい体質になっている可能性があります。
また、甘いジュースやスポーツドリンクを飲みすぎると、血糖値が急激に上がったり下がったりする「血糖値スパイク」が起こります。これは「ペットボトル症候群」とも呼ばれており、急性糖尿病のような状態になることがあります。糖分が多く含まれているため、一時的に喉の渇きが収まっても、余計に喉が乾いたり、だるくなったりして、脱水症状を悪化させる可能性もあるので注意が必要です。
熱中症の予防と対策
熱中症にならないために、普段からできる対策は多くあります。
- 「四毒」を減らす食生活
- 植物性の油を避ける: スタミナ料理とされるレバニラ炒めや餃子、市販のパン、マヨネーズ、ポテトチップスなどには植物性の油が多く使われてますので、ご注意ください。これらは体力を奪う原因となることもあります。
- お米を中心に食べる: 日本人の主食であるお米は、消化の負担が少なく、持続的なエネルギー源となります。江戸時代には「一日五合飯を食う男が一人前」という諺があったほど、お米は体力や精神力の根源とされておりました。旧日本軍や警察学校、消防学校などでも、精神力と体力を養うために伝統的なご飯中心の食事が重視され、訓練成果や士気が向上したことが知られております。
- 伝統的な日本食を取り入れる: ぬか漬けや味噌汁など、昔ながらの和食は腸内環境を整える効果もあります。夏には特に、消化の良いものをお選びいただくことをお勧めいたします。
- 正しい水分補給
- 麦茶をお飲みください!: 昔から日本で親しまれてきた麦茶は、カリウム、リン、マグネシウムが豊富で、利尿作用によって体温を下げたり、神経や筋肉の調整機能を助けたりする効果があります。また、ピラジンという成分が血液をサラサラにしてリラックス効果も期待できるとされています。カフェインも入っておりませんので、安心してたくさんお飲みいただけます。
- 水も大切: 基本的には水での水分補給が一番です。
- スポーツドリンクは薄めて: 運動などで大量に汗をかいた場合は、スポーツドリンクを飲むこともありますが、糖分が多いので、水で2倍くらいに希釈してお飲みいただくことをお勧めいたします。涼しい部屋にいる時や運動をしていない時は、スポーツドリンクをたくさん飲むのはお避けください。
- 食事の直前の冷たい水分は避ける: 食事の前に冷たい飲み物をたくさん摂取すると、胃液が薄まってタンパク質の消化が悪くなることがあるので、ご注意ください。
- 体を上手に冷やす
- 無理な外出は避ける: 炎天下での作業や運動は、できるだけお避けください。どうしても外に出る必要がある場合は、十分に水分を摂りながら、無理をしないことが大切です。
- 日陰や冷房の効いた場所へ: 暑いと感じたら、すぐに涼しい場所に移動することが大切です。地下街などもご活用下さい。
- 帽子やタオルを活用: 帽子をかぶったり、水に濡らした手ぬぐいやタオルを首筋(脳に血液がいく頸動脈のあたり)や額に巻いたりして、体を冷やしてください。脳の温度が上がりすぎると脳にダメージを受ける危険があるため、頭を冷やすことは特に重要です。
もし熱中症になってしまったら…応急処置
もし誰かが熱中症で倒れてしまったり、様子がおかしいと感じられましたら、次の行動をすぐに取ってください:
- すぐに救急車を呼んでください(119番)。
- 体を急速に冷やしてください: 救急車を待つ間に、脇の下、足の付け根(太ももの内側)、後頭部など、大きな血管が通っている場所を氷や冷たいペットボトル、冷たいタオルなどで集中的に冷やしてください。
- 体を横にして足を高くしてください: 意識がはっきりしない場合は、体を水平に倒し、足を少し高くすると、脳への血流を助けることができるとされています。
- 扇ぐなどして冷やしてください: 周囲の方に協力してもらい、うちわやタオルで扇いで、体を空冷で冷やし続けてください。
- 意識がある場合は少しずつ水分を: 意識がはっきりしている場合は、少量ずつ水や薄めた麦茶などを飲ませてあげてください。ただし、意識がない方に無理に飲ませるのは危険です。
まとめ
熱中症は、単に暑さだけでなく、普段の食生活や生活習慣が大きく影響していることがお分かりいただけたでしょうか。「四毒」を減らし、お米や伝統的な和食、麦茶を取り入れることで、暑さに負けない健康な体を作ることができるのです。夏を元気に乗り切るために、今日からできることを始めてみましょう!予防が最も大切ですので、無理は絶対にしないようにしてください。
参考文献
- 吉野敏明チャンネル〜日本の病を治す〜 "35℃を超える炎天下の繰り返しの街頭演説で、よしりんは兎に角おにぎりを食べまくって体力を維持 旧日本軍や警察学校では精神力と体力を養うため伝統的なご飯中心の伝統的は日本食で訓練成果や士気が向上した"
- 吉野敏明チャンネル〜日本の病を治す〜 "〇〇すれば夏バテしない!? 殺人級の今年の猛暑、夏バテ対策はコレだ!"
- 吉野敏明チャンネル〜日本の病を治す〜 "【スポーツドリンクは飲みすぎると危険!?】嘘が多すぎる熱中症対策〜前編〜"
- 吉野敏明チャンネル〜日本の病を治す〜 "【スポーツドリンクは飲みすぎると危険!?】嘘が多すぎる熱中症対策〜後編〜"
- 吉野敏明チャンネル〜日本の病を治す〜 "もしも熱中症になってしまったら… 予防が一番大切だが、もしなってしまったときの応急処置を分かりやすく解説"
- 吉野敏明チャンネル〜日本の病を治す〜 "よしりんは何故、帽子をかぶったり、首を冷やしたりせず、日焼け止めクリームも使わずに街頭演説を繰り返しても熱射病にならないのか? 体温調節中枢も四毒に関係があった!"
- 吉野敏明チャンネル〜日本の病を治す〜 "夏バテは熱さによる代謝機能と免疫機能の低下だけではない、四毒の摂取が原因の「生活習慣性炎症疾患」 夏バテは日常的に摂取している「四毒」によって誘発・増悪される慢性炎症状態"
- 吉野敏明チャンネル〜日本の病を治す〜 "夏バテを解消する、 夏専用の風呂の入り方 殺人級の今年の猛暑対策"
- 吉野敏明チャンネル〜日本の病を治す〜 "暑いしバテたから体を冷やして甘いものがいいからアイス食べる…が、あなたを病気にする! ハー〇ン〇ッツだから植物油はいってないからOK!は大誤解 植物油が無くても乳製品です"
- 吉野敏明チャンネル〜日本の病を治す〜 "熱中症予防は、ポ〇リス〇ットでもオー〇ス〇ンでもない 甘いものはむしろ脱水を招く、日本が古来からある熱中症対策の飲み物は麦茶だ!"
- 吉野敏明チャンネル〜日本の病を治す〜 "猛暑の中のペットボトル症候群に注意! 甘い炭酸飲料やスポーツドリンクなど糖分を多く含む清涼飲料水を一気に大量に飲むことで発症するペットボトル症候群、実は急性の糖尿病です"